おばサラ日記

50代おばはんサラリーマンの徒然日記

『メタバースとは何か ネット上の「もう一つの世界」』(岡嶋裕史 著)【読了本紹介】

おはこんばんは、おばサラです。

 

本日は読了本の紹介です。

(2022年7月9日時点、prime reading読み放題対象です)

 

私は趣味で「Final Fantasy XIV」を遊んでいます。

 

www.finalfantasyxiv.com

このプロデューサー兼ディレクターの吉田直樹さんは、「FFXIVメタバースではない」と明言されているのですが、私自身は今回本を読んで、自分のFFXIVの体験には「メタバースに近い体験が多い」と感じています。

 

今回の読書により、今後の世界が「ミラーワールド」と「メタバース」の二つが同時に進化していき、私たちはよりSNSMMORPGを通して体験していることがより強化され、「人は自分が望むコミュニティという”繭”を形成し、その中で人生を過ごすことになる」ことを実感しました。(著者の方はさらにその先、”繭の中にいるのは自分だけ”となるのではないか、と語られています)。

 

コロナ渦を超えていろいろな職場で「場所を選ばすに働く」という選択肢が増えて「自分が選択したコミュニティに移動して暮らす」という、以前は「特権的な一部の人だけの選択肢」から、だんだんと現実的な選択肢になってきた、と感じていました。

また、家族の中でも(我が家は全員ゲーム好きなのですが、好きなジャンルが違います)”交わらない異なるコミュニティの中にいる"という、感覚を感じていました。

 

ミラーワールドが浸透していくことで、リアルの中でも「同じ場所にいてもそれぞれが違う五感、景色の中にいる」というのが当たり前になっていくのだろう、と感じました。

ポジティブに考えれば「人は生まれた場所・容姿、自分を否定する隣人などの”選択できない苦境”から脱して"真に好きなもの"を選択して生きられる人生」を手に入れるのかもしれません。

ただ、「嫌なことがない世界」に一種の怖さを漠然と感じてしまうのは、今の常識に囚われているから、なのでしょうか。

 

自分たちはいつまで「リアル空間」で生き、「同じ事実、同じ体験をしている」という感覚を持つのか、と「今の常識が終わり、変わっていく過渡期の今」を強く実感する読書時間でした。

お勧めです。