おばサラ日記

50代おばはんサラリーマンの徒然日記

『未来に先回りする思考法』(佐藤 航陽著)【読了本紹介】

おはこんばんは、おばサラです。

 

今日は読了本紹介。

(2022/8/5現在 prime reading読み放題対象)

 

最初から最後までいろいろな現象や状況を読者に説明、共有しつつ、最後は題名通りのお話に収束する、という大変明快な展開でした。

 

すでに出版から7年経過していますが、書かれている内容はまったく色褪せても外れてもおらず、逆に時が経過した分、私のような凡人によりわかりやすくなったのかもしれない、と感じるほどです。

 

誰 が い つ 実現 する かは 最後 まで わかり ませ ん。 しかし、 何 が 起きる か について は、 おおよそ の 流れ は すでに 決まっ て い ます。 人 が 未来 を つくる のでは なく、 未来 の ほう が 誰 かに 変え られる のを 待っ て いる の です。

(中略)

私 たち に できる こと は、 顕在 化 し て いる 課題 を できるだけ 早く 解決 する 方法 を 見つけ、 ひとつ でも 多く の 不幸 を なくす こと ぐらい でしょ う。 いつか 誰 かが 実現 する 未来 だっ た として も、 その 到来 を 早める こと は、 多く の 人 にとって 価値 の ある こと です。

 

とても力強く、ご本人がおっしゃる通り実践者だからこその熱意と決意のこもったお言葉だと感じます。

 

自分が社会の仕組みが変わりつつ過渡期にいる実感を改めて感じました。

名のある人々ほどの熱や先をみる能力、実行力はなくとも、身近に起きている変化をきちんと感じ取り、”流れ”という原則から予想をたて、周囲の熱意ある人々と一緒に「未来を少しでも早く手繰り寄せる」ことに尽くしていきたい。

一会社員の立場としては著者の方ほどのリスクテイクを会社に迫ることはできませんが

社内SEとして社内の次の仕組みを考え、提案・形にする事を担う一員として、、経験という肌感だけに頼らずに「流れ」から予想して提示することもっと強く意識しなければいけない、と感じました。

 

また、この本の解説により自分が感じていた感覚について社会の構造としての解説がありました。

 

会社の仕組みを考え、情報収集していると、法人のサービスレベルが、プライベートで使っている仕組みよりも”一歩遅い”と感じることがよくあります。

「個人では享受できている仕組みのレベルが、なぜ法人サービスでは実現されていないのだろうか。需給の差による利益からだろうか?」と不思議でしたが、なるほど、決断を翻す速さの違いがそのまま浸透差にでるのだ、と納得です。

 

また、自分の会社も変遷を経る中でどんどんと経営陣の視線が社会性、公共性に向きつつある、と感じています。それは自社の経営陣の思考の変化なのだろう、と漠然と感じていましたが、なるほど、先を見ようとすると必然的にそうなっていく時代なのだ、と大いに納得しました。

 

今週もまた気づきと学びが多い本に出会うことができました。

 

そして、未来を手繰り寄せるチャレンジをしていることが肌で感じられる会社と、一緒にチャレンジしていきたい、と感じられる熱量を持った周囲の人々と、に恵まれている幸福も改めて実感しています。

サラリーマンとして恵まれている今に改めて感謝。